ツーリング先で見かけた、手をつなぐふたり
つい先日のツーリング先。
観光スポットで
たぶん私と同世代くらいのご夫婦かな?
手をつなぎながら、遠くの景色を見ながら
歩いていました。
ベタベタしてるわけでもなく
ほんとに自然な感じで。
「いいなぁ」って、つい口からポロリ。
ふたりでいっしょに
生きてる感じが、にじんでて。
なんだか、目が離せなかった。
パン屋さんでの自然なやりとりにグラッときた
その数日後に行った
パン屋さんでの出来事。
どれにしようかな〜って
焼き立てパンを前に悩みまくっていたら
後ろから入ってきたカップルが
こんなやりとりをしてて。
「◯◯の好きなカレーパンあるよー!」
「これ△△が絶対好きなやつだって〜!」
お互いの好みをわかってて
ちゃんと気にかけてて。
その様子がなんともあったかくて。
と、その横で私はひとり。
「私は……今日はこの5個に決定!」と
自分だけのために決断。
いや、自由だし、快適だし。
好きなパンだけ選べる幸せ、なんだけど。
そのときだけ
なんだかちょっぴり切なくなりました。
自由って最高…だったはずなのに?
最近
「誰かと何かをわかち合う」
ってことに
どうしようもなく惹かれる瞬間が増えてます。
「ひとりで全然平気!」って思ってたし
今もそう思ってる。
でも、美味しいね、とか、きれいだね
っていう目に見えない楽しさや嬉しさを
誰かと共有するって
なんかやっぱり、いいな…って思ってしまう。
「まだまだじゃのう」と自分に呪文?
もちろん
私はもう「ひとりで生きてく」って決めてる。
自由に生きるって、腹をくくってきた。
好きなものを好きなタイミングで食べて
誰にも気をつかわず
自分ペースで暮らす毎日。
最高じゃん!って思ってたのに、
まさか
カレーパンのことで動揺するとは!!
「まだまだじゃのう、おぬし…」
なぜか、読んでた本の影響で
急に武士モードが発動。
思わず自分に
ついツッコミ入れたんだけど
でも、ちょっと待って。
「まだまだ」って、ほんとにそう?
「こうあるべき」より、「今どう感じてるか」
たとえば
「人の悪口は言わない!」
って決めたのに
うっかり言っちゃった…のなら
「まだまだだな〜」
って言いたくなるのもわかる。
でも
「誰かといたいな」って思った気持ちに
「まだまだじゃのう」ってツッコむのって
なんか違くない?
やっちゃいけないことでも
間違いでもないよね。
それってただの、「私の今の気持ち」
ひとりで生きていくって覚悟を決めたことと
誰かと景色を見たり
おいしいものを
いっしょに食べたいなって思う気持ちは
ぜんぜん矛盾なんかしてない。
「こうあるべき」
っていう理想像よりも
今どう感じているか
その瞬間の気持ち
のほうが
よっぽど大事なときだってある。
今、そう感じた。
ただそれだけで、じゅうぶん。
手をつなぎたいって思っても、いいよね
正直
「手をつなぎたいなあ」とか
「誰かと一緒にいられたら嬉しいかもな」
なんて書くのはちょっと照れくさい(笑)
でも
思っちゃったものは、しょうがない!
それは芯がブレたわけじゃない。
むしろ
ちゃんと自分の気持ちに気づけてるってこと。
変わる心も、揺れる気持ちも
まるごと自分。
やっぱり
この歳になっても
おとめ心ってやつ?!ぷっ!
でも
今の自分の正直な声に
まずは自分が「それでいいよ」って言ってあげよう。
明日はパン独り占め上等!
今はちょっぴり切なくても
ま、明日には
「やっぱりパンは独り占めが最強だな〜!」
ってご満悦かもしれないし。
それもまた、よし。
それでは〜!