あの言葉に、心が引っかかった日
「人生は素晴らしい。戦う価値がある」
この言葉に出会ったのは
夫の浮気で離婚し
メンタルが底まで落ちていた時期。
なんとなく読んでいた本だったのかな。
ふと目に入って
なぜか心に引っかかった。
人生は素晴らしい?
……はあ?
今の私はボロボロですよ。
泣いて、崩れて、何も信じられなくて。
そんな私の人生のどこに
素晴らしさがあるわけ?って。
思わず毒づいてしまった。
でも
「戦う価値がある」人生って、なんだろう?
じゃあ
「戦う価値がない」人生もあるってこと?
私の人生は、価値がないってこと?
笑うことさえできなかったあの頃。
「戦う」なんて言葉とは
完全に縁遠い状態だったのに。
なぜか、その逆説的な強さから
目が離せなかった。
「挑む」という言葉が、少し前に進めてくれた
特に「戦う価値がある」っていうフレーズ。
気になって、原文を調べてみたんです。
The world is a fine place and worth fighting for.
直訳すれば
「この世界は素晴らしく、戦う価値がある」
でも、私には
「戦う」より「挑む」
って言葉のほうが、しっくりきた。
なんかこう、前向きなんだけど、無理してない。
「勝たなきゃ!」じゃなくて、
「ま、ちょっくら、とにかくやってみよう」
っていう、そんな優しい強さ。
私にとっての
fighting
は、誰かと争うことじゃない。
ただ、自分の人生に
もう一度ちゃんと向き合ってみよう
っていうニュアンス。
もう終わりだと思ってた。
当時、いつも頭に浮かんでいた言葉がある。
こんな思いをするために
私はあの人と出会ったの?
30年近く一緒にいた人との
裏切りからの別れ。
長い道のり、そのすべてが
この結末のためだったの?
そう思えてしまうくらい
人生が無意味に感じていた。
たぶん私は
自分の人生をまるごと否定しちゃってた。
「もう挑む価値なんてない」って。
でも
「ほんとに? それでいいの?」
「私、けっこうがんばってきたよね?」
「こんなとこで終わっていいの?」
うん、そうだよね。
泣きながらも
ボロボロになりながらも
私はちゃんとがんばってきた。
ちゃんと生きてた。
だから、これからのために。
まだ終わっていない自分のために。
挑んでも、いいんじゃないのーー?
私が私に挑む
「挑む」って、別に勝つことじゃない。
誰かに証明することでもない。
あきらめそうになる日
「私の人生なんてこんなもんさっ!」
って投げ出したくなる気持ちに
そっと立ち向かうこと。
自分を、自分で見捨てないこと。
それが、私にとっての
「挑む」ってことなのかなと思う。
人生なんて
素晴らしく感じられない日も多い。
むしろ、そっちのほうが多い!くらい。
でも、そんな毎日に
ちょっとずつ「挑んでいく」ことはできる。
弱気な自分に挑む。
やりたくないことをやる日も
十分に挑んでいる。
私はたぶん、あの頃から
いや、小さい頃からずっと
こっそり自分と向き合い続けてきた。
静かに、淡々と。
人には見えないところで
何度も挑んできた。
だから、そんな自分を
これからもちゃんと大切にしてあげなきゃ。
これは、今日の私へのメッセージ
今も、ときどき沈む。
ネガティブループにはまることもあるし
涙が出る日も、まだある。
でも今日は、この言葉を思い出した。
だから書いておこうと思う。
これは、今日の私へのメッセージ。
また心が折れそうになったら
ここに戻ってこよっと。
それでは〜。