娘が出産で里帰りしてるから
恒例の女子会、ちょっと日程読めなくて。
また連絡します〜。
10歳ほど年上の知り合いから
そんなLINEが届きました。
元・上司で
いまでは気の合う友人?
というより大先輩。
3人で集まる女子会は
かれこれ20年以上の付き合い。
もはや女子って年でもないけど
ネーミングはそのまま。
「里帰り出産か〜、お孫さんが生まれるんだ」
いいなぁ。かわいいだろうな。
初孫ではないけど
やっぱ
自分の娘の子供って
嬉しさのレベルが違うような気がする。
娘さんといっしょに過ごして
生まれてきた赤ちゃんを抱っこして…って
なんだかほっこりする光景が
頭に浮かびました。
……で、すぐに、なぜか胸がざわざわ。
LINEをくれた大先輩は
3人の子育てしながら仕事もバリバリ。
しかも、管理職の中でも
トップクラスのポジションまでいった人。
尊敬しかないし
私からすると「凄すぎる人」です。
この女子会の頼れる先輩に打ち明けた過去記事。
▶︎ 長野から撤退&離婚。20年来の友人にようやく報告した日
まだお仕事をされいてる彼女は
娘さんの里帰り出産にも
臨機応変に対応していることが
容易に想像つく。
そして
私には娘もいないし、当然孫もいない。
毎日、ひとり分の洗濯、ひとり分のごはん。
洗濯物の量は少ないし
食器もすぐに付く。
なんとなく
張り合いっていうか
誰かのために動いてる感はかなりゼロ。
私は
子どもが欲しいと思ったことは
あんまりないです。
孫が抱きたいとも思ってなかったし。
それでも・・・
彼女がご主人と息子さん
娘さんご夫婦と
可愛い赤ちゃんを囲んで
「かわいいわね〜」
「あら、私に似てる??」
とワイワイと
満面の笑顔で話す光景なんかを想像すると
「ああ、私ってひとりなんだな〜」って
急に自分の「ひとり」が
なんとなく際立って見える。
人って
誰かの幸せに引っぱられそうになると
つい
「自分にはないもの」
ばっかりに目がいっちゃう。
でも、比べだすとキリがない。
私には
夫もいない、子どももいない、孫もいない。
にぎやかな家庭もない。
あるのは静けさと、自分の歩く音だけ。
……って、なんか書くと
ものすごく寂しい人に見えるなあ。
だけど
どっちがいいってこともない。
勝ちとか負けとか
そういう話じゃない。
ただ、じゃあ「私には何があるかな?」って
ちゃんと
自分の足元にきちんと視点を戻す。
誰にも気をつかわず
今日のごはん
テキトーでも文句言われない自由。
献立を考えるときも
「とり肉にする?豚がいい?」
みたいなやりとり、ありません。
自分がとり肉を食べたいならとり!
味つけもケチャップでもお塩でも
自分の好み一直線。
食卓が完全に「私が主役」。
お風呂もごはんも寝る時間も
誰に急かされることもなく
自分のペースで進められる毎日。
どんな時でも
自分の好み100%で動ける
これ、けっこう贅沢です。
決して派手ではないし
目には見えないけど
私にあるもの、しっかりとあるじゃん!
静かだけど、気楽で
ちゃんと私にちょうどいい暮らし。
私は今日も
ひとり分の洗濯をして
ひとり分のごはんを作って
静かに
でもまぁまぁごきげんに一日を終える。
そんな毎日も、案外
悪くないっすね。
というわけで
次の女子会は赤ちゃん誕生後に持ち越し。
またひとつ
みんなの人生が変化していく中で
私は相変わらず
静かすぎる自由を満喫しま〜す。
それでは〜。