自己責任の呪縛
すべて自己責任!
そう考えすぎると
人生ってめちゃくちゃしんどくなります。
私もずっと
この考えに縛られていました。
何かうまくいかないと
「全部自分のせいだ」
と思ってしまう。
その結果、誰にも頼れなくなる。
そんなことを考えていたのは
今日が父の命日だからかもしれません。
すべて自己責任? もっと気楽に生きるために
3月28日は父の命日。
毎年この日になると、厳しかった父を思い出します。
子どもの頃に苦労すれば、大人になって楽になる
それが、父の持論でした。
たとえば、小学生の頃のこと。
「傘を持つかどうかは自分で決めなさい」
「持たずに行って雨が降ったら、自分の責任。迎えには行かない」
つまり
「すべて自己責任」
という教育方針。
友達は雨が降ると
お母さんやおばあちゃんが迎えに来ていたけれど
私はそうじゃなかった。
学校の傘を借りたらお父さんに怒られる!
傘を持たないと、決めたのは自分だから
間違えたなら濡れて帰るしかない。
こうして私は
何があっても自分で決める
すべては自己責任
という考え方により
たくましく育っていっちゃいます。
「頼るのは甘え」だと思っていた
小学生の頃なら、傘を忘れたくらいの話。
でも、大人になっても
この思考は変わらず。
困ったときも、誰かに頼るのは甘え
失敗しても、言い訳せずに全部自分で責任を取るべき
その結果
自立心は育ったぞ!
どんな困難にも立ち向かえる強さは身についた
でも反面
何でも自分で背負い込むのが普通
になっていました。
本当に「すべて自己責任」なの?
でも、ちょと待ってーー。
たとえば、小学生の頃の傘の話。
天気予報が「明日は晴れ!」
と言ってても、急に雨が降ることはある。
天気予報だって外れるわけでしょ!
それなのに私は、
「傘を持たなかったのは自分が悪い」
って思い込んでた。
でも、これって人生でも同じことじゃない?
どんなに準備しても
予測できないことは起こる。
私の離婚だって、まさにそれ。
「完璧にコントロール」
なんてできないのに
「すべて自己責任」
だと思い込んでいた。
父に対しては
まあ
いろいろ思うことはありますが
自分で決めること
責任を持つこと
これは大切なこと。
そのおかげで、私は強く生きてこられました。
でも
「すべて自己責任」
って思いすぎるのは、やっぱりしんどい。
だって、
人は完璧じゃない
未来を100%予測することもできない
全部を自分の力でどうにかできるわけでもない
失敗しても
自分が悪いじゃなくて、
そういうこともある〜
くらいに受け流せばいい。
傘に入れて〜と言えたら
そして今、強く思うのは…
雨が降って傘がなかったら
「ねえ、傘に入れて〜!」
って言える自分になりたい。
きっと
そこが今の私に一番足りない部分なんだと思う。
時には人を頼りながら
「もっと気楽に生きていい」
って思えたら
ちょっとだけ生きるのが楽になった。
まだまだ
頼り方練習中〜だけど…
それでは〜