私の父は
71歳で胃がんで亡くなりました
胃がんが発見された時は
すでにステージ4
余命半年と宣告されました
なんとか
抗がん剤治療で
すこし体調を回復した時
父が何をしたかというと
仕事に復帰
したんですよね
いくら
体調が上向いたとしても
自分の命の終わりは近づいていると
分かっているはずなのに
旅行をするとか
好きなことに没頭するとか
そういったことには見向きもせず
仕事を再開した
まわりは反対したし
逆に
痩せすぎて
体力はかなりダウンしているので
みんなに迷惑かけちゃうのに
それでも
歯を食いしばって仕事をしてた
父にとっては
仕事が自分のすべてだったのかもしれない
私は
死んじゃう時に
やりたかったことを
ぜーーんぶやれた!
って眠りにつきたいと思っているけど
父は
仕事しか
なかったのだろうか?
と思うと
なんだか
寂しい人生のような気がしていた
でも
もしかしたら
仕事を続けることで
自分の命も
続いていくという
靄のような道筋が見えていたのかもしれない
仕事から離れ
今までの日常とは
違う生活をするということは
自分の終りが来ると認め
その日が来ることを
ただ待つだけの自分になる
それは
父にとっては
耐え難いことだったんじゃないか
父は痩せ衰えることを避けるため
ハイカロリーのものを
なんとか食べようとしていた
食べたこともないから
Rita
ハンバーガーってのは
カロリー高いな
美味しいのか?
なんて聞いてきたり
生きることに
必死だった
父の胸の内は
今となっては分からない
もっと
たくさん話しておけばよかったと
それだけは
後悔してる
でも
死ぬ間際まで
自分の思う通りにできたんだから
本望だっただろうと
思いたい
私はどんなふうに
自分の舞台の幕を閉じるのか
よくやったね!Rita
と言える幕引きにしたいと
願っている
それでは〜